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町田市・前立腺がん検診

前立腺がん検診は2021年3月31日で終了いたします。

2008年度新規検診事業として始まりました。
町田市前立腺がん検診システム(PSA検診)は、図1のように2008年度から始まる成人健康診査と同時に実施しています。

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対象は町田市民で、2009年度からは50歳以上・70歳以下の方に変更されました。
受診料は受診者より1,000円を負担していただきます。
受診の申し込みは、各医療機関に申し込んで下さい。
基準値を超えた方(PSA:4.1以上)は二次検査(図2)を是非ともお受け下さい。

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二次検査では、ご相談やご質問にも泌尿器科専門医師が応じます。

前立腺特異抗原(PSA:Prostate Specific Antigen)は図3に示すように今まで発見された
腫瘍マーカーでは最も優れていますが問題点もあります。

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PSA値が基準値を超えている場合でも、多くに前立腺がん以外の前立腺肥大症や前立腺
の炎症がみられます。
前立腺がんには悪性度の低いものから高いものまで様々で(図4)、前立腺がんで死亡する
リスクの高い患者のみを発見できる
腫瘍マーカーが理想ですがPSAでは不可能です。

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そこで、初回PSA値が1.0以下なら3年後、1.1以上なら毎年、PSAの測定が推奨されて
います。
診断精度を高めるために、PSA velocity(1年間のPSA値上昇率)、PSA density(前立腺の
容積でPSA値を割った数字)、
PSA倍加時間(PSA値が2倍になる時間)などを用いて前立腺がんと肥大症を区別するように
精査します。

2007年11月に厚労省は、前立腺がん検診が前立腺がんによる死亡率が改善されるか不
明であるため集団検診を推奨しない指針案を公表されましたが、前立腺がん検診に関する
日本泌尿器科学会の学問的見解(図5、図6)では、日本でのPSAスクリーニング普及率は低
いため、発見される前立腺がんの約30%は骨転移を有し、
進行するまで見逃されております。

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また、諸外国の多くの報告では、PSA検診により進行がんが減少し早期にがんが発見され
ているといわれております。
日本泌尿器科学会は、前立腺がんの本邦における現状と将来の予測、検診受診による利
益と不利益を広く住民に啓発し、50歳以上の受診希望者に対してPSA測定による前立腺
がん検診を推奨すると公表しました。

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